純恋
「初めて会った時から好きだった…ょ。」


か細い声でつぶやく優理。

「だってみんな知らないふりしてるのに雅樹ゎ必死に心配して声かけてくれたぢゃん…」


俺は黙って優理の言葉を聞いていた。


「その時すごくこの人ゎ心が…ひっく…」


優理ゎまた泣き始めた。

「暖か…い…人だ…って…」


その言葉で俺の胸が締め付けられた…


いったい優理に何があったんだろうか…

「ごめん帰る…」

うつむきながら優理が言った。

「やだ帰さねえ」


このまま帰したらもう会えなくなりそうな気がした。


「お願い…落ち着いたら必ず連絡するから…お願い…」


俺はしばらく考えた。
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