piano
目を開けると白い天井。
横を見ると使われていない白いベットがいっぱいあった。
保健室…だよね?
私どうしたんだっけ?
確か、いつもみたいに、相模くんの前でピアノを弾いてて…?
「あ!香坂さん!目覚めた?」
と、心配した彼の顔。
「あ、うん!」
あーそうだった。
急に視界がぼやけてきて、私倒れちゃったんだ。
「相模くんがここまで運んできてくれたんだよね?ありがとう。」
と言うと、相模くんは頭をポリポリかきながら、別に。とそっぽを向いてしまった。
ほんのり赤い耳が見えた。