piano
ふと、彼の目線の先をみると、外はもう真っ暗。
「あっ!!!!!!!」
私は気づいた。
空がこんなに暗い。
もう、いつもの時間すぎてるんじゃ……。
「???どした?まだどっか悪い?」
彼はまた優しい声をかけてくれる。
ーズキン。
その度、心が痛む。
「ねえ?時間…大丈夫なの?」
「はっ?時間?なんの??」
「いつもの子と帰らなくていいの…?」
そう、空が朱色から漆黒へと変わる頃、彼は女の子と帰ってしまう。