‡比翼の鳥連理の枝‡
どうしようか…。


一人になりたかった。

駅の近くの小さな公園を見つけた。


隣には病院があった。
多分病院患者の為に作られたのかもしれない…


雨で誰もいない、
よかった…


木の下にしゃがんだ。
空を見上げると太陽は薄く見えてるのに、雲で遮られてる。


俺みたいだな…
つくづく思った。


ふと視線を少し下に戻すと、病院の三階の階段の踊り場が見えた。



俺と同じくらいの歳の女の子が空にむかって身を乗り出してる。


危ない!!!


反射的にそう思った俺はすぐに走った。

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