‡比翼の鳥連理の枝‡
いや、俺は真剣だった。

『どうしたんだよ?まぁ簡単に言うと常に考えちゃうって事だな』

腕組みをして話す悟がいつもは偉そうに…って思うけど、今日こそは本当に師匠に見えた。


『なるほど…』

うなずく俺を見て

『もしや恋でもしたか?』

悟が覗きこんできた。

『ま、まぁな』

そっけなく言う俺にクラスの奴らは食いついてきた。


『いつ!??将が恋するなんて』

『いつかこんな日がくると思ってたよ』

みんな口々ににいう…

まぁそれも当たり前か。この俺が恋するとはな。

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