櫻の咲く頃に
並んで歩いていたら河村の携帯が鳴った。




「ごめんね、ちょっと待ってて?」





少し離れて電話に出る。





一弥からか…?
何となく表情が明るくなってる。




電話を切り俺の方へ近づいた時……



後ろから車がスピード出して走ってくる。




「危ない!!」


俺は河村の腕を掴んで引き寄せた。




「きゃっ!」





車はスピードを落とす事もなく走って行く。








俺の胸に感じる温もり。




思わず河村を抱きしめてしまった。







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