櫻の咲く頃に
下駄箱まで行くと後ろから声がした。





「野上君。あの……ちょっといい?」


話しかけてきたのは隣りのクラスの子。




「何…?」






「彼女いなかったら私とつきあって下さい。」



また告白か。





「俺、彼女いるよ。」



ホントはいないけど面倒だからそう言って断る。






今は彼女はいらない。



裏切られた時が辛いから。



だから恋もしたくない。









俺の心はあの時から閉ざしたまま……





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