。☆゜星空゜☆。
第1章 ~流れ星~
.:*むなしさを道連れに*:.
あたしは普通の女の子だった。
ただ、目立つことが好きで、いつもなんでも積極的にやっていて、自分で言うのもなんだけど「よくだきた女の子」だった。
きっと親も、そんなあたしに期待していただろう。
でも、そんな期待を少しづつ、少しづつ裏切っていった。
中学1年の夏を境に、壊れていったんだ、あたしの人生が。
何があたしをこんなにも変えてしまったのかさえわからなかった……。
その頃、あたしには同じ年の彼氏がいた。
雄也ーーー。
あたしの初めての彼氏。
雄也は暴走族に入っていて、週末になると、あたしを集会に連れていってくれた。
あたしにとって集会はすごく華やかな世界でとても魅力的だった。
単車に跨り風を切ると、自分さえ吹き飛ばしてくれるような感覚を味わえた。
あたしは未知の世界に足を踏み入れた気がした。
どんどん悪くなっていくのに時間なんてかからなかった。
怖いものなんてなく、どんな危険なことさえも平気で繰り返す日々。
快感だったんだ。
なにもかもが……。
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