。☆゜星空゜☆。
「てめぇ~らシカトかよ?どこだって聞いてんの~!!」
苛立ちを押さえられなかった加奈が、言い返した。
「うるっせ~んだよ!おめぇ~らこそ、どこだよ」
「ここだよ!ウチらの地元だよ!てめぇらどこだよ」
「関係なくねぇ?お前らに……ってか、うぜ~よ」
加奈が突っかかり、相手の女が加奈を蹴り飛ばした。
「いくつだよ?お前ら」
「じゅ~さん歳!だからなに?おばさん!」
加奈は立ち上がって胸元を掴んでいた。
「ちょっと来いや!!」
女たちはそう言うと、コンビニの裏のほうに歩いていった。
その後を険しい顔をした加奈がついていく。
「流奈!早く!」
由美と薫があたしを引っ張った。
「あ……うん。トイレ行ってから行くよ」
ふたりは呆れたような顔をして、加奈の元に走って行った。
あたしはトイレから出て、重い足取りでコンビニの裏に向かった。
そこには小さな公園があって、あたしが着いたときには、すごい状況になっていた。
大声を出して殴り合ったり、つかみあったり、馬乗りになったり、すでに血を流し、うずくまっている女もいた。
あたしはそこに近づいていき、ひとりの女の肩を叩いた。
「ねぇ、やめれば?」
「ぁあん!?てめぇは何様だよ!」
「なんかね、みっともないよ。馬鹿みたい」
「ふざけんな、コイツよ~ぉ!」
女はいきなりあたしの顔面を殴りつけた。
「いって~よ!なにすんだよ?」
友達も相手のヤツらも、あたしをその女を見ていた。
「おめぇは本当、生意気だな。その冷めた目がムカつくんだよ~」
そう言うと、また殴りかかってきた。
殴られて蹴られて、あたしは手を出さなかった。
「流奈!!なにしてんの?やっちゃえよ!どうして?」
加奈の声がハッキリ聞こえた。