。☆゜星空゜☆。
留守電に残っている短いメッセージを恐る恐る聞いてみる。
「てめぇはどこにいんだよ!うしろ、男の声だったな。電話よこせよ!」
「おいっ!シカトかよ?待ってろな、いまから探しに行くからよぉ!」
その後もずっと雄也からの着信は続いた。
あたしの恐怖と焦るなど知る由もなく、男たちの笑い声が響きわたった。
「ねぇ、ヤバいって本当に!!」
「大丈夫だよ!流奈、バカだなぁ。こっちは4人だよ」
そう言われて、あたしと理恵は男たちから少し離れたところで隠れることにした。
震えていた……。
雄也にバレることを考えるだけで、震えが止まらなかった。
そのとき、単車を吹かす音が鳴り響いた。
鳥肌が立ち、同時に耳を塞いだ。
「あの吹かし……」
「雄也クンだよね?」
「うん……」
足がすくんで固まり、体中の震えがますますひどくなった。
「おい!おめーら、流奈って女、知ってる?」
「ぁあん?知らねぇよ……」
「本当に知らねぇ~な?」
鼓動が速くなり、理恵と息を殺した。
そのとき、
ピピピピピピーーーー。
ヤバい!あたしの手の中で鳴るピッチを必死に握りしめた。
「やっちゃったな~!ここで鳴るとはね」
狂ったような雄也の声とともに、あたしたちの前を雄也の影が塞ぐ。
「見~っけ!」
あたしは着信履歴を見た。
ーーー雄也ーーー
やられた……。
そう思った瞬間、鈍い音をざわめきで我に返った。