。☆゜星空゜☆。
.:*夢の続き*:.
翼と別れて3日経った。
あたしは朝方まで遊びほうけて、家の近くまで加奈に送ってもらった。
「じゃ~ね!また連絡するよ!」
「ありがと。気をつけてね」
「はいよ~」
歩き始めると、「流奈ぁ!」と加奈があたしを呼んだ。
「なに~?」
「大晦日、日の出暴走、行くっしょ?」
日の出暴走。
12月31日の夜からみんな走り出す。
それにずっと憧れていた。
大晦日……。
本当なら翼と……。
そう思いつつも、「あ、行くよ!」と答えていた。
「そしたら流奈、運転よろしくね!」
「はい、はい!じゃあね」
加奈が単車で去るのを見送ってから、家の近くまで帰ってくると、あたしの家の前に理恵が座っていた。
「なに?」
「話あるから来てくんない?」
理恵はそれだけ言うと歩きだした。
あたしはただ理恵の後をついていった。
近くの公園に着いて理恵はベンチに座り、あたしを睨んだ。
「マジあんた、最悪ね……」
理恵の言葉にあたしもキレた。
「最悪?ぁあ、最悪だよ」
理恵の座っているベンチを蹴った。
キレてる理恵の顔が、いっそうこわばった。
「翼くんの気持ち考えたことある?」
「なんで?なんで理恵に言われなきゃいけないの?」
「翼くん、流奈のこと待ってるんだよ。流奈のこと信じてるんだよ?わかる?」
「もういいんだよ!ほっといてくんない?」
「本当最低!いまのあんたはクズだよ!!人間としてサイテーだよ。こんなヤツと友達だったかと思うと、自分に腹立つわ」
「じゃあ、来んなよ!友達じゃねぇなら、こんなことすんなよ。おせっかいもいいとろこだよ!!」
バシッーーーー
「いってっ……」
理恵があたしの頬をひっぱたいた。