。☆゜星空゜☆。
「あたしは翼がいてくれれば大丈夫なんだよ?だから、もう泣かないで」
あたしは必死に涙をこらえ、翼に笑いかけた。
翼はしばらくなにも言わず、ただあたしを抱きしめてくれた。
「流奈、俺はずっと、ずっと流奈を愛してるからな。それだけは忘れないで……」
「ありがとう、翼!」
「流奈は本当に笑顔がかわいいから。だから、流奈にはずっと笑っていてほしいんだ。どんなことがあっても……。その笑顔を絶やさないでほしい」
「わかってる。流奈には翼がいるから平気だもん」
翼はあたしの顔をジッと見つめていた。
あたしは翼を見て笑いかえしていた。
「でも久々の翼の部屋はいいね」
「当たり前だろ。流奈、パジャマ着てみろよ」
「うん。翼もね!」
あたしは着ていた服を脱いでパジャマに着替えた。
あたしはピンク、翼はブルー。
翼は照れ臭そうにパジャマに着替えた。
「翼、超~かわいい」
「うるさいって」
照れてる翼を見て抱きついた。
「でも、うれしかったよ。着ないで待ってたから。流奈!写真撮ろう」
「うん。撮ろう撮ろう♪ あっ……、でも翼、カメラきれててないよ?」
一瞬、沈黙が走った。
カメラーーー。
あの日カメラを買いに……。
「流奈!一緒に買いに行くぞ!!」
翼が元気よく言って、あたしにコートをかけてくれた。
「えっ!?この恰好で行くの?パジャマだよ」
「あたりめぇ~だろ。関係ないない!」
「だって真っ昼間だってばぁ~」
「俺もいるじゃん!」
そう言ってあたしの手を引っ張った。
あたしは周りを気にしながら手をつないで歩いた。
「流奈♪アハハ♪そんなにオドオドしてたら、逆に目立つって~」
「だよね……」
翼はのコンビニじゃなく、何気に家から少し遠いコンビニに連れていってくれた。
これが翼の優しさ。