。☆゜星空゜☆。
「翼?いっぱい撮ろうね」
「そうだね。今日はゆっくり家にいよう」
「たまにはいいよね」
「でも、明日からは忙しいよ?寝ぼすけ流奈ちゃん?」
「明日から?なんで?」
「当たり前だろ、年越しだよ?明日の夜は海だろ?大晦日はいま検討中だけど、元旦はもちろん初詣」
「翼……、ありがとう」
「なんだよ、急に」
「翼は本当、あたしにたくさん幸せくれるから」
「んなことねぇ~よ!まだまだ、足んねぇ~から!これからもっと思い出作るんだよ!」
「そうだね!たくさん、たぁーっくさん思い出作らなきゃ」
そんな話をしながら、あたしたちは翼の家に戻った。
着いたとたん、翼はカメラの袋を開けてベッドに腰かけた。
「よぉし!流奈!!おいで」
あたしは翼に寄り添った。
翼は左手でカメラを持ち、右手であたしの肩を引き寄せた。
「行くよ?流奈、笑って笑って!!」
「ハイ、チーズ♪♪」
その後もたくさん、たくさん撮った。
翼とチューしている瞬間。
翼のおちゃらけた姿。
翼の変な顔。
翼もあたしの写真をたくさん撮っていた。