。☆゜星空゜☆。
第4章~星のしずく~
.:*予感*:.
「早く出さなきゃな」
「そうだね」
「いやぁ~、それにしてもさ、今年もあと2日だなぁ……」
「早いよね……」
「流奈と出逢っては、なんだか毎日がすごく充実してるよ」
「本当?」
「本当だよ。仕事にしても、すごくやり甲斐あるし、俺、心から流奈と出逢えたことを感謝してるよ」
「そうだね。ありえない出逢い方したからね、うちら」
「しかし、ひどかった!」
「なにが?」
「あのときの流奈の顔」
「本当、うるさいよ!」
「ごめん。ゴメーン!でも一生忘れないかな」
「もう、やだぁ!翼ぁ~」
「……流奈?」
「今度はなぁに?」
「流奈は幸せ?いま俺と一緒にいて幸せ?」
「なにっ?いきなりどうしたの?」
「いや……、真面目に答えて」
「翼、なんか変!」
あたしは笑い飛ばした。
「真面目に!」
翼の真剣な顔にびっくりした。
「幸せ。すんご~く幸せだよ!翼がいるから、流奈はどんなことがあっても大丈夫だよ」
「そっか。じゃあ俺のこと好き?」
「えっ!?……大好きだよ」
「じゃあ『愛してる』って言って」
「どうしたの?翼?」
「愛してる?」
「うん♪愛してる」
「よかった……」
「なんか本当変だよ、翼」
「不安になるんだよ」
「ばっかじゃ~ん!」
「流奈は笑ってるんだよ?つらくてもね、笑ってるんだよ……。いい?」
「はい!?なに……」
「なに真剣な顔してんの、流奈~!」
「意味わかんない!翼が変なこと言うんじゃん」
「ばっかじゃ~ん、流奈」
「もう!」
部屋に笑いが溢れた。
翼との幸せな日々が戻ったような気がした。
そう、あたしにとっては、翼と一緒にいられることが幸せなんだ・
やっと見つけた、あたしの居場所ーーー。