。☆゜星空゜☆。
泣いているお母さんに、あたしはなにもできないまま、ただ隣に座った。
あたしは……、どうすればいい……。
翼がいなくなったあたしは、これからどうやって生きていけばいい?
翼に逢いたい。
翼の顔が見たい。
翼ともう一度、笑い合いたい。
叶うことのない願いをひたすら考えていた。
翼、どうしてあたしひとり残して逝っちゃったの……。
あたしがひとりじゃダメなことくらい、翼が一番よく知ってるのに。
「つばさぁ~!!」
あたしはベッドの上で泣き崩れた。
届かぬ願いを、何度も何度も繰り返しながら……。
しばらくして、あたしは支度をはじめた。
告別式――。
今日で本当に最後。
あたしは顔を出すことができない。
でも、少しでもいいから翼の近くにいたい。
あたしの頭の中は、翼、翼、翼……。
ただそれだけだった。
翼の最後を見送りたい。
少しずつ現実と向き合おうと、どこかで必死な自分がいた。