。☆゜星空゜☆。
たった4ヵ月。
あたしが13年生きてきた中のたった4ヵ月だけだった。
翼と一緒に過ごした、わずかな、わずかな時間。
でも、あたし13年間生きてきた中で、一番幸せだったんだよ。
一番幸せだったの……。
その幸せも愛も、いっぺんになくなっちゃった。
一瞬にして。
なんで?なんで翼じゃなきゃダメだったの。
なんで翼だったんだろう。
まだ18歳。18年間しか生きてないのに。
たった18年。短すぎる……、短すぎるよ……。
どんどん溢れてくる涙を、あたしは止めることができなかった。
泣いても泣いても、止まらない涙。
不思議だよね、涙ってなくならないんだね。
翼……?あたし来たよ。
二度も来ることができなかった、今年最後の海に。
年明けちゃったけど。
いま、翼はあたしの近くにいてくれるよね?きっと近くで座っていてくれるよね?
「ねぇ、翼?今日は星、見えるかな」
翼に話しかけながら、あたしは涙を拭いて、薄暗くなった空を見上げていた。
「寒いよ……、翼……」
いつもなら翼があたしにそっと上着をかけてくれていた。
あたしは縮こまって暗くなるのを待った。