。☆゜星空゜☆。


たった4ヵ月。


あたしが13年生きてきた中のたった4ヵ月だけだった。


翼と一緒に過ごした、わずかな、わずかな時間。


でも、あたし13年間生きてきた中で、一番幸せだったんだよ。


一番幸せだったの……。
 

その幸せも愛も、いっぺんになくなっちゃった。


一瞬にして。
 

なんで?なんで翼じゃなきゃダメだったの。


なんで翼だったんだろう。
 

まだ18歳。18年間しか生きてないのに。


たった18年。短すぎる……、短すぎるよ……。




どんどん溢れてくる涙を、あたしは止めることができなかった。


泣いても泣いても、止まらない涙。


不思議だよね、涙ってなくならないんだね。


翼……?あたし来たよ。
 

二度も来ることができなかった、今年最後の海に。


年明けちゃったけど。


いま、翼はあたしの近くにいてくれるよね?きっと近くで座っていてくれるよね?


「ねぇ、翼?今日は星、見えるかな」
 

翼に話しかけながら、あたしは涙を拭いて、薄暗くなった空を見上げていた。


「寒いよ……、翼……」
 

いつもなら翼があたしにそっと上着をかけてくれていた。


あたしは縮こまって暗くなるのを待った。





< 177 / 192 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop