。☆゜星空゜☆。
「ねぇ、流奈~つまんなくねぇ?どこか行こうよ」
「う~ん、ってどこ行くよ?足ないし」
「だよね……」
「あっ、そうだ!いい考えがある!」
「なに?」
「ついてきて!」
あたしはスーパーに行ってハサミを万引きした。
「流奈、なにすんの?」
「いいから、いいから!」
理恵を見ると、まるで子供のように目を輝かせていた。
「ここ、ここ!」
「原チャリじゃん!」
あたしは理恵に笑いかけ。ハサミで細工をしてエンジンをかけた。
「これでオッケ~!理恵、うしろに乗りな!」
「マジ?乗れんの?すごいんだけど~」
カギもないのに、エンジンがかかったことに理恵は目を丸くしていた。
中1の夏ーーー。
あたしは万引きを窃盗をいう罪をおかした。
これが全ての始まりだった。
罪の意識なんて、これっぽっちもなく、あたしに残されたのは快感だけ。