。☆゜星空゜☆。
「なんだか少し風冷たくなってきたな」
「うん」
「帰んないの?」
「帰らない」
「そっか……」
しばらく無言が続いた。でも翼はあたしに何ひとつ聞いてはこなかった。
「俺んち行く?」
「えっ?はぁぁ!?」
「なに?いまなんか変なこと考えた?」
「はぁ?なにが?」
「ハハハッ!俺はそんなこと絶対しないから大丈夫だよ」
「なに言ってんの?」
「手出さねぇから。ここにいつまでもいると風邪ひくぞ!」
顔が熱くなすのが自分でもよくわかった。
「いいよ、ほっといて。ここにいるから」
「なに言ってんだよ、危ねぇから」
翼は笑顔を見せ、あたしに手を差し出してくれた。
あたしは照れながらも、翼の手を掴んで立った。
「痛っ!!」
「えっ、今度はなに?」
「なんでもない!」
翼があたしの顔を見た。
「どこが痛いんだよ」
「なんでもないよ」
「嘘だ。どこが痛い?」
「ちょっと足が……」
翼の険しい顔を見て、正直に答えた自分がいた。
翼があたしの足元を見た。