。☆゜星空゜☆。


そのとき翼が戻ってきた。


「ごめんな~。ほらシップ!」

「ありがとね、本当ごめんね」

「いいから、ズボンまくって」


優しい翼の顔。写真とは別人だった……。


「ねぇ、あのさ~、翼っていくつ?」

「俺?18だよ」

「えーっ、本当?」

「なんだよ、その驚きは!?」


あたしは、せいぜい2コくらい上かと思っていた。


「流奈は?」

「えっ……」


ためらった。あたしなんて翼から見たら、ただのガキ……。


「いくつに見える?」

「うーん。15くらい?」

「正解」


顔を上げられず下を向きながら答えた。


翼はあたしの顔を覗いて、


「ちげーの?」

「ひかない?」

「なんだよ?」

「流奈、13だよ……」

「はぁ?マジ?」

「マジ……」

「お前なにやってるんだよ」

「ひいた?」

「ってか、見えない……。マジ?」

「うん……」


その後、あたしたちは、たわいもない話で盛り上がっていた。
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