。☆゜星空゜☆。
.:*一千億の星の海*:.
理恵に電話をしたら、びっくりして泣いていた。
「ねぇ理恵、遊びに行かない?」
「いいよ~!」
なにも懲りてなかった。
あたしは顔の腫れと傷を隠すために帽子をかぶって、足を引きずりながら理恵の家に向かった。
「流奈っ!ひどい……」
「いつものことだよ、大丈夫!」
「ごめんね……、流奈」
「平気だってば」
理恵に罪悪感を感じさせたくなかった。
「ねぇ、雄也クンと別れなよ。そこまでされて……、愛あるの?」
「別れるよ、もう」
「悪いこと言わない。雄也クン、女といたよ」
「そう……」
そんな言葉を聞いても、悲しくはなかった。
そう……、
もうあたしは麻痺していた。
どうでもよくなっていた。
理恵のいる前であたしは雄也に電話をした。
「雄也?もう別れよう」
「はぁ?おめぇはよ~、なんなんだよ!」
「なんとでも言いなよ!さよなら!」
電話を切ったとたん、一気に力が抜けた……。
そして、頭の中に翼の顔が浮かんだ。
逢いたいな……
雄也に別れを告げたあとなのに、あたしは翼のことで頭がいっぱいだった。
「やっぱり今日は帰るよ!こんなんじゃナンパもされないじゃん!」
理恵としばらく話したあと、あたしは家に帰った。