。☆゜星空゜☆。
変なこと言っちゃったかな。
そう思ったら、あたしも何も言えなくなった。
「ここにいたら、また来るかもって……」
「……翼?」
「やっぱ変だな、俺って。なに言ってんだか~。ごめん」
「ううん、流奈もまた逢いたいって思ったよ。翼のこと考えてた……」
「流奈?逢いたい……」
「流奈も……」
「迎え行く!近くになったら電話する」
勢いのいい言葉のあと電話が切れた音だけが残り、あ然とした。
それから、翼はすぐに単車で迎えに来てくれた。
そしてあたしを乗せて走り出した。
着いた先は海。
誰もいない海ーーーー。
「なぁ、流奈って彼氏いんの?」
「えっ、なんで?」
夜の砂浜に座ってると、翼が聞いてきた。
「いるのかなぁ……って」
「うん、でも今日、別れてきた」
「はぁ?今日!?……って、俺をバイバイしてから?」
「うん……」
「あっ!だから電話くれなかったんだ」
「違うよ、電話で話したの!しかも一方的に」
「俺のせい?」
「違うよ~!なんで翼なの?もうね、疲れちゃったんだ、彼氏の愛も暴力も」
「流奈?それ、男にやられたの?」
「あっ……、うん」
「……信じられねぇよ!信じられねぇ……」
しばらく翼は黙ったままだった。
それから、あたしの顔に触れた。