。☆゜星空゜☆。


「流奈♪ちゃっと寝転がってみて?」

「えっ?ここで?」

「うん!」


翼が寝転がる姿を見て、あたしは隣に寝転がってみた。


「きれいだろ、星」


本当にすごくきれいだった。たくさんの星が輝いていて、翼はまるで星に笑いかけているようだった。


「きれいだねっ、翼!」

「きれいだろ?俺さぁ、星好きなんだよな」

「なんで?」

「なんかすげー安心するんだ。星見てると」

「ふ~ん」


いままでなかったな……。


こんなにゆっくり星を眺めることなんて。


いつもこんなきれいな星空の下にいたんだね……


気付かなかったよ、翼。


「知ってた?あの公園のジャングルジムの上からも、すごくきれいに見えるんだよ」

「そうなの?って、ひとりで登って見てんの?」

「そうだよ?」

「怪しくない?夜にひとりでジャングルジム」

「だなぁ~、怪しいな、たしかに。でも、さっきもやってたよ、俺……」


ふたりの笑い声が響きわたった。


「じゃあ、今度は流奈も一緒に登るね!」

「よし!ふたりなら平気か!」

「平気、へ~き!」


それから、あたしたちはお互いの背中の砂をはらい、海をあとにした。


「また来ようね♪」

「いつでも連れてきてやるよ!」

「うん!」

「って、翼、今日もう仕事だよね?」


時計を見ると、夜中の3時を回っていた。


「大丈夫だよ!ちゃんと起きるから!」

「本当?ごめんね」

「なんで謝るの?電話くれて本当にうれしかったよ」

「うん!」


その日は家まで送ってもらってバイバイした。




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