。☆゜星空゜☆。
3時間ほど経った頃、電話が鳴った。
「流奈?遅くなってごめんな」
翼から電話がきたのは結局、6時すぎだった。
「いまから迎え行くな」
ドキドキが止まらなかった。
「もう少しで着くから」
さらに1時間くらいに電話がきたときには、あたしはもう待ち切れず、家を飛び出した。
あっ、翼の車!
あたしは翼のほうに小走りで近寄った。
「んっ?あれ?」
翼の来るなは、あたしを通り越して少し先で止まった、
どうして?いまバッチリすれ違ったのに……。
そう思いながら翼の車に近寄った。
「つばさぁー!」
あたしは運転席のドアをノックした。
「流奈……?」
「えっ?」
「あっ!ごめんね、乗って!」
なんか様子がヘン。どうしたんだろ……。
「……流奈、いまさ、そこ立ってたよな?」
「そぉだよ?翼、気付かないし」
「ごめん、気付かなかった……」
やっぱり変だよ、どうしちゃったの。
「翼、なにかあったの?」
「……流奈、かわいいね」
「はぁ?なに言ってんの?」
「いつもと違うから気付かなかった」
「えっ?それだけ?」
「それだけって?」
「様子がヘンだったから何かあったのかと心配したんだもん!」
「ごめんね、俺ちょっと緊張した」
「初めて会ったとき、ひどかったからね」
「うん」
「アハハハ!でも『うん』ってひどくない?」
「アハハッ!嘘だよ~。あのときはあのときで、すごく可愛かったぁ……」
「もぅ~バカ!」
「俺って幸せ者かも」
「流奈も!」
「バカ!」
そう言うと、翼はあたしの頭をなでてくれた。
なんだか胸がキュンとなった。