。☆゜星空゜☆。
あたしは今まで自分でなんでもしてきた。
「流奈は本当に手のかからない、いい子だったよ」
あたしには弟だいて、いつも親は弟にかまいっぱなしだったから、お姉ちゃん意識が強く、気付いたらなんでも自分でやるようになっていたんだ。
いい子だったはずなのにな。
頭によぎった思いを打ち消すように、アクセルを全開にし、スピードを上げた。
「ごめん待った?親は大丈夫?」
「ぜんぜん平気!流奈は?だいじょうぶだった?」
「ぜんぜん~。大丈夫!」
こうして夜の街へと走りに行った。
顔を広げるために違う街まで出かけていった。
当然のように、すぐに目をつけられて、からまれたりもした。
どんな相手だろうと売られたケンカは全て買っていた。
だんだんあたしは刺激的な世界に染まっていった。
怖いものなんて何もなくて、相手が何人いようが平気で飛びかかった。
いきがりすぎていた。
それがカッコよかったんだ。
あの頃は……。