。☆゜星空゜☆。
「よし!出発だ」
「うん!」
「流奈、手!」
翼に手を差し出され、あたしは照れながらも握った。
翼の大きな手があたしの手をしっかり包んでくれている。
翼の運転している姿が、かっこよくて、見とれていた。
「どした?」
「翼かっこいい!」
「んなことねぇよ!」
照れてる翼が愛しく思えた。
その日は翼の家に泊まり、次の日、朝から出発して、車の中では途切れることなくずっと会話していたら、あっという間に目的地のプールに着いた。
「じゃあ着替えたら、ここで待ってるな」
「うん!」
とても幸せだった。
こんなデートしたことなんて、なかったから……。
翼といると本当に新鮮だった、ないもかもが。
恋をするとドキドキするんだね!
その人のこと考えて、逢いたいって思ったり、愛しく思えたり、胸が苦しくなったり、不安になったり……。
今までになかった感情だった。