。☆゜星空゜☆。
「あっ!もうひとつ追加していい?」
「もうひとつ?なに?」
「浮気はしないでな」
「ププッ、それは無理かな」
「はぁ?」
「嘘……うっそ!翼だけだもん!」
「本当か?」
「神に誓って」
神に誓ってーーーー。
約束。
翼との約束ならあたし守れるよ。
「よろしい!」
「ヘヘッ」
「さぁぁて。じゃ、俺んちでゆっくりしような!」
「うんっ♪」
あたしはウキウキだった。
行きひゃあんなにも長い道のりだったのに、帰りはあっという間に翼の家に着き、寂しさを感じていた。
翼の家に到着した。
「3回目だなっ、流奈のお泊りは」
「そぉ~だね!」
「1回目は突然、俺の目の前に現れて。2回目は昨日」
「でも、翼、昨日は疲れてすぐ寝ちゃってたね」
「ごめんなぁ。今日はたくさん、たぁ~っくさん話しような!」
「うんっ!」
「流奈?好きになってくれて、ありがとうな」
「流奈もだよ……」
あたしたちは、はじめてKISSをしたーーーー。
今まではおでこにしかしてくれなかったKISS
今日は初めて唇にしてくれた。
心臓がバクバクいって、この心臓の音が翼に聞こえちゃうんじゃないかってくらい、ドキドキしていた。
不思議だよ。
今までKISSなんて簡単にしていたのに……
こんな気持ちになるなんて。
翼があたしをギュッと抱きしめて言った。
「流奈、マジ可愛い!離れたくないよ俺……」
こんな感情……なんて言葉にしたらいいのかわからないくらい、幸せで胸がいっぱいだった。
そして、あたしたちは、この日初めてひとつになった。
翼の背中は大きくて、温かくて、あたしを包みこんでいた。