。☆゜星空゜☆。
「次は許さねぇからな!」
「はい!わかりました」
「ってか、マジで寒いな」
「うん……」
「流奈、バスで来たの?」
「違うよ。歩いて」
「えっ、家から?」
「そぉだよ、なんで?」
「気合いだな」
翼はあたしの頭をなでながら爆笑した。
あたしもつられて爆笑した。
「ウチ行くか!」
「明日、仕事は?」
「休みなんだなぁ〜」
「本当〜。じゃ、流奈も学校休む!」
「ダメ!」
「ヤダヤダ!お願い、明日だけだから!!」
「ププッ。流奈、子供みてぇ」
「だって子供だもん!ねぇいいでしょ?」
「はいはい、負けたよ!!明日だけだぞ」
「やったぁ〜♪翼ありがと、じゃ〜おんぶ♪♪」
「なんでだよ!」
「足痛い」
「無理して歩くからだよ」
「ほら、乗りな」
しゃがみこんだ翼の背中に飛び乗った。
初めて出逢ったあのときのようにーーーー。
「大好き翼」
あたしは翼の肩にもたれかかった。
翼の部屋までおんぶしてもらい、ベッドの上で下りた。
不思議だね、あのときと同じ光景だよ。
公園で翼と出逢い、おんぶしてもらって、あたしはこのベッドの上に下ろしてもらった。
そして今日、すれ違ってたふたりが、あのときの公園でまた逢った。
偶然なのかな。
それとも初めからこうなると決まっていたの?
こんなドラマみたいなシナリオあるのかな。
着替えている翼を見ながら、そんなことを考え笑みがこぼれた。