。☆゜星空゜☆。
「一緒にお風呂に入ろう」
「えっ!?嫌だぁ」
「ヤダ~!流奈と一緒に入りたい!」
「翼ってば」
翼のシャツをあたしに着せてくれた。
「なんかいやらしな……」
自分でやっておきながら照れている翼が可愛かった。
手を引かれて下に降り、一緒にお風呂に入った。
恥ずかしくて、湯船に入ったままなかなか出られなかった。
翼といるとドキドキするんだ。
もう出逢って3ヵ月経つのに、どんどん好きになっていく。
どんどん愛しくなっていく。
翼の笑顔があたしに幸せを与えてくれる。
そして、これからもずっと翼を愛していける。
そう胸張って言えるんだ。
「おいで!」
じゃれあい、お風呂の中で響きわたる、あたしたちの声。
「あっつ~い!」
「そろそろ出るか?」
あたしは水を翼にかけ、ひと足先にお風呂から飛び出た。
「冷てぇ~!流奈!」
「キャーッ!」
追いかけられながら2階に上がった。
部屋に入ると、翼の暴走族時代の写真が目に入った。
あたし、翼のことなにも知らない。
翼の過去は少し聞いただけ。なんでこんな広い家にお兄ちゃんをふたりなんだろう。
お父さんは?
お母さんは?
急に切なくなった。
そんなあたしを気遣うかのように、翼はあたしの顔を覗きこんだ。