。☆゜星空゜☆。
ある日ーーーー。
あたしはいつもどおり雄也と電話をして
「そろそろ寝るね!」
「おう!早く寝ろよ」
雄也が電話を切るのを確認したと同時に、慣れた手つきで理恵に電話をした。
「オッケイ~!とりあえず迎え行くね」
バイクで理恵の家へ向かった。
「どこ行く?」
「ヤツらに電話する?」
そう、あたしのピッチはたくさんの男友達や、つるんでいたワルたちでビッシリだった。
もちろん、男の名前は女の名前に変えていた。
「もっし~。なにしてんの~?暇なんだけど」
「おう!来いよぉ!」
誰にでも連絡がついた。
「じゃ、行くよ!」
理恵に手でOKサインをしたとき、理恵はもう原チャリに跨っていた。
「よし、行こう!」
あたしたちは男の元へと急いだ。
雄也の束縛に耐えられなくなっていたあたしは、少しずつ雄也への気持ちも薄れてきていた。
雄也もきっとそうだっただろう。
あたしたちは「ない物」を必死に埋めようとしていただけ。
歪んでしまった愛の形で……。