。☆゜星空゜☆。
「流奈もケーキ買ってきちゃったよ……」
「本当?ありがとな。持ってきて」
あたしは冷蔵庫からケーキを取り出し、翼の前に出した。
「スゲ~可愛いじゃん!作ったの?」
「これは買ってきて小細工したの」
「流奈?本当にありがとうな……。俺、一生忘れないよ」
「来年まで、もっと腕を磨いておくね!」
「もう充分。本当、充分だよ……流奈、ありがとう」
翼は力強く抱きしめてくれた。
「しかしウケるな、考えてること一緒で」
「想像つかなかったよ。まさか翼がサンタで登場するとは思わなかった」
「だろ?買うの恥ずかしかったし……」
「アハハ♪だよね!」
「でも、こういうのいいなぁ。俺、初めてかもしれない」
シャンパンで乾杯をした。
翼はあたしの作った料理を全部食べてくれた。
ケーキだけは残っちゃったけどね。
サンタ姿をからかいながら、たくさん写真を撮った。
「流奈、車にさ、忘れもんしたから取りに行ってくれるかな」
「えっ、どこ?」
「助手席のダッシュボード」
「わかったよ」
「ごめんな~」
あたしは駐車場の車に向かった。
ダッシュボードってここだよね……。
開けてみると、小さな包みと二つ折りのカードがあった。
忘れ物?
カードを開いてみた。
そこには翼からあたしへのメッセージが書いてあった。