。☆゜星空゜☆。
あたしはカードと包みを持って、部屋に急いだ。
「おせぇ~な!忘れ物あった?」
「つばさぁあ~!!」
思いっきり翼に抱きついた。
翼はいつだってそう。
予想もつかないようなことをしてくれる。
いつもドキドキをたくさんくれるんだ。
「流奈、開けてみて?」
「うん!!」
ゆっきり包装紙をはがし、箱のふたを開けた。
「あっ」
中にはキラキラ光る石が5つ並んだ指輪がふたつ。
「きれいだろ?星みたいだろ?」
「うんっ……」
本当にきれいだった。
本当に星みたいで。あまりにきれいだったので、触ることもできなかった。
「大変だったよね……、翼」
「バカ!このために仕事頑張ったし、流奈がいてくれるから仕事も張り合いあるし。流奈のお陰なんんだよ。手!右手出して!」
あたしが右手を出すと、翼は薬指にはめてくれた。
「本当にありがとう」
言葉にして、また涙がこぼれた。
「泣き虫がぁ」
「だってぇ~。本当にびっくりして、すごくうれしくて……」
「ん!」
「なに?」
「早く俺にもつけて!」
「うん」
あたしも翼の右手に指輪をはめた。
「ありがとう、流奈!」
あたしは指輪を見つめていた。
本当に星がちりばめられたような指輪……。
「あれ?でも翼、よくサイズわかったよね?」
あたしも本当はペアリングを探したけど、翼のサイズがわからなくて断念していた。
「流奈も忘れてった指輪を店に持っていって、サイズ調べたんだよ!」
「そうなんだ」
本当にうれしい……。
翼を同じ物を身につけているってだけで、翼がもっと近くにいるような気がした。
「左手はお預けな!」
「うんっ!」
お預けーーーー。
なんだか本当に未来を約束されたみたいで、胸がキュンとなった。