。☆゜星空゜☆。
「流奈が16歳の誕生日には左手に合う指輪探してくるからな!]
「うんっ」
指輪を見つめた。
翼との愛の証がここにある。
そう思うと、ニヤけた顔が戻らなかった。
幸せなX'masイブ。星空に負けないほど綺麗に輝く指輪から目が離せなかった。
「あっ、そうだ!流奈からも翼に……」
あたしは慌ててバッグから小さい紙袋を出して、翼に渡した。
「流奈、お金使ったろ?よかったのに」
「いいの!これはこれっ!1年に一度きりのイベントだよ?」
「そうだな」
翼はニコニコしながらプレゼントを開けた。
「ぉお~!かわいいじゃん。流奈とお揃いだ!」
「うんっ」
翼へのプレゼントはリングのついたネックレス。
「またチョットかぶっちゃったけど」
「ありがとな、流奈!マジうれしいよ」
翼のほうにはゴールドのリングで、あたしはシルバー。
お揃いの指輪とネックレス。
「これで離れていても、いつも一緒だな!」
「そうだね!」
その日はどこにも行かず翼と一緒にお風呂に入って、たくさん、たくさんKISSをして、翼に抱かれて、ふたりだけのX'masイブを過ごした。
「やっぱり幸せだなぁ……、俺」
「流奈も幸せだな~」
幸せなX'masイブ。
「来年は休みもとって、ゆっくりデートしたいね」
「うん」
あたしはベッドの中でもたくさん話した。
「つばさ……?」
話してる途中で翼は眠りに落ちた。
疲れてるよね?
朝早かったもんね。
しばらく翼の寝顔を見ていた。
「寝てる姿もかっこいい~!」
ひとりでのろけながら翼にそっとKISSをした。
寝る前にあたしは翼からもらった指輪を見つめてはなでていた。
初めて貰った大切な大切なプレゼント。
本当にうれしくて、翼の右手も何度も見た。
「大切にするからね……」
寝てる翼にささやき、あたしも眠りについた。