。☆゜星空゜☆。
.:*シアワセな時間*:.
次の日、起きたら翼はもう仕事に行っちゃってて、いなかった。
テーブルの上にはメモが置いてあった。
TO 流奈
気持ちよさそうに寝ているから起こさず行くね!
今日は仕事早く切り上げてくるから、ドライブでも行こうな。
あと、飾り、しばらくそのままがいいな!
翼
時計を見ると、もう12時反を過ぎていた。
「今日から冬休みとはいえ、ゆっくり寝すぎだぁ」
あたしはテーブルの上にある翼からの手紙に、もう一度目をやり、ご機嫌でドライブデートを頭に描きながら、支度を始めた。
「あっ!そうだ、茶わん!」
一息ついたので、下に降りてキッチンへ向った。
「え……っ?翼ってば……」
山積みにしたままだった昨日の茶わんが、綺麗に片づけてあった。
また翼の優しさに心打たれていた。
キッチンを見渡し、翼との未来を予想してみる。
朝はお弁当を作ってあげて、翼が仕事に行く姿を見送って。
それから掃除したり、洗濯したり、翼のために夕飯を用意して……。
首を長くして翼の帰りを待つんだろうなぁ。
あたしたちの幸せな結婚生活を妄想した。