。☆゜星空゜☆。
「嘘!嘘ついてる。流奈が『平気』って言うときは平気じゃないんだ!」
真剣な翼の表情に、思わず本音を口にしてしまった。
「だって、だってさ……、翼はいままでの彼女とかも連れてきてたんでしょ?流奈と同じように愛してたんでしょ?優しかったんでしょ?」
翼に気持ちをぶつけた。
「アハハハハッ♪」
翼は大笑いした。
「フンだ!こっちは真剣に言ってんのに……。勇気出して言ってたのに!」
「だって流奈、バカなんだもん」
「なんでよ!」
「俺はひどい男だったんだ。好きって意味がわからなくて、だから『付き合って』と言われて、なんとなく付き合って……。それでやっぱり無理だと思って別れたりしてた。嫌な男だったんだよ。冷めてた男だったから……。なにに対してもな」
「ふ~ん……」
「初めてだよ、こんな想いしたの。こんなに人を愛したことはないんだよ」
「本当に?」
「神に誓ってないよ!俺がどんなに流奈に嫌われないように頑張ってるか知りたい?」
「えっ!?」
「笑うなよ?」
「なに?」
「ここに来たのも初めて。じつは、これまでふたりで行ったところもぜんぶ調べてたんだ。流奈の笑顔を見たくて。流奈の幸せそうな顔を見たくて。嫌われたくなくて。一生懸命なんだよ」
「本当!?」
「俺、本当に流奈の笑顔が好きなんだ。だから流奈の喜ぶ顔が見たいんだ。でも不安なんだ。すごく不安なんだ……。いつか捨てられちゃうのかもって考えると、すごく怖い……」
「バカじゃん!そんなの考えてるだけムダムダ~!]
「じゃ、いまここでさぁ、『翼が大好き』って叫んでよ」
「えっ!?いまここで?」
「そう、ここで」
「こんな人混みの中じゃ、恥ずかしくて言えないよ……」
「流奈は俺のこと好きじゃないんだ」
「ちっ、違うよ!でも恥ずかしいよ……翼は言えるの?」
そのときーーーー。