。☆゜星空゜☆。
第3章~ほうき星~
.:*遠ざかる日々*:.
「いってらっしゃい!」
夢のようなX'masも終わり、また普通の生活に戻った。
「今日は海な」
「うんっ!待ってるね」
「なんか本当うれしいな~」
「新婚さんみたいだよ!」
「だな!!」
翼はあたしにたくさんKISSをして、仕事に行った。
昨日の夜はたくさん、たくさんギュッってしてもらって、たくさんKISSして、たくさん、たくさ~ん翼と愛を確かめ合って、抱きあったままいつの間にか寝ていた。
翼のぬくもりを感じながら、幸せなまま朝を迎えた。
あたしは昨日買った翼のスーツと自分の洋服をハンガーにかけて、ニヤついていた。
翼、似合ってたなぁ。
「翼の匂いだ……」
落ち着くウルトラマリンの香水がほのかに香り、翼のスーツに顔を埋めた。
そのとき、あたしのピッチが鳴った。理恵だ!
「もしもし?」
「流奈?生きてる?」
「うん、生きてるよ」
「いま、翼くんち?」
「そうだよ!」
「久々に買い物でも行こうよ~!]
「いいよ!翼が帰ってくるまでに戻ってくれば平気だから」
「じゃあ、支度したら連絡ちょーだい」
「わかった、ソッコー支度するよ!」
電話を切ると、すぐに翼に電話をした。
「流奈、どした?」
「あのさ~、理恵と出かけてきていい?」
「はぁ?無理だよ、無理!」
「えっ?」
「嘘だよ。行ってきな!でもスカートと化粧はダメだよ」
「マジ?」
「うっそ~!行ってこいよ。そのかわり気をつけてな」
「わかったよ」
「なにかあったら連絡してな。すぐ飛んで行くから」
「はぁ~い」
「じゃあ、後でな」
「理恵に会うのも久々だな……」
あたしはすぐに支度を終えて、理恵に電話をした。