。☆゜星空゜☆。
「もっし~。支度完了だよ。どうする?」
「迎え行こうか?」
「えっ、バイク?」
「うん……、だって足ないから」
「ごめん!バイクは無理だよ。翼と約束したから」
「そっか、言ってたよね。ごめんごめん!じゃあ、駅で待ち合わせする?」
「そ~だね!」
家を出ると、バス停まで歩いた。
あたしがバス待ちしてるよ。
行儀よく列に並んでいる自分がおかしかった。
でも、翼との約束だから。
バスに乗っても、約束を守っているってことだけでウキウキした。
駅に着くと、理恵が待ってた。
「ごめんね~、バス遅いんだもん、理恵、早くない?」
「あたし、やっぱりバイクで来たの」
「危ないよ~?」
突然、理恵が笑いだした。
「なにが危ないだよ。流奈のほうが今まで百倍、危険犯してたから」
「あっ……、だよね」
「でも、すごく変わったよ!顔つきも刺々しだがなくなったよ」
「そうかな?」
「うん、かなりね」
「愛の力ってやつ?」
「はい、はいっ!のろけはウザイから」
「うるさいよ。だって、超~ラブラブだもん!」
「はい、うざいっ、流奈」
笑いながら電車に乗って、あたしと理恵は洋服を見たり、ご飯を食べたりプリクラを撮ったりして、久々の買い物を満喫した。
そして、帰りに可愛いパジャマを見つけて翼とお揃いで買った。
「翼くんが着たら、顔に似合わずって感じだよね」
「いいの!翼、ホントはかわいいんだから」
翼、絶対に喜んでくれるだろうな。
久々に理恵と、翼のことや理恵の彼氏のことをたくさん語り合った。