。☆゜星空゜☆。
「元気だった?」
いきなり声をかけられて、ドキッとした。
「びっくりすんなよ~」
顔を上げると、あのとき雄也に殴られた男のアツシだった。
「ぁあ、久しぶり……」
「なにやってんの?こんなところで。遊ぼうよ~」
あたしの手を引っ張られて、コンビニの外に連れ出された。
「おい、流奈だぞ~!」
あたしの手を引っ張りながら、1台の車に近寄った。
中にはあのときいた和也と力もいて、車から降りてきた。
「流奈か~、またまた雰囲気が変わって、可愛くなったじゃんよ~」
「ってか、腕痛いよ……」
「あっ!ごめん、ごめん。ってか、冷たくねぇ?連絡しても出ねぇし」
「あぁ……」
「ねぇ遊ぼうよ!どこか行こうよ~」
「行かないよ!」
「いいじゃんよ~、冷たいなぁ。久々、会ったっつーのに」
いかにも悪そうな顔をしたアツシがあたしの腕を掴んだ。
「離してよ!行かねぇよ」
「なんなんだよ!その言い方は。俺たち、あのときあんな思いさせられてよ。それでも普通に越え掛けてやったのによ!」
「だから言ったじゃん。雄也を甘く見過ぎだって。ってか、弱すぎじゃん?あんたら4人いたのに、みんなボコボコ?気合い足んないんだよ!]
「マジよ~、チョット可愛いからって調子乗んなよ!」
あたしは男たちを睨みつけて、家のほうに向かった。
車はすぐあたしの後をつけてきた。
キレそうになりながら、落ち着くために理恵に電話した。
「はいよ~!どした?」
「あのさぁ、雄也に殴られたヤツらいたじゃん?いま会ってさぁ」
「で?どうした?」
「遊ぼうってしつこくて、拒否ったらついてくんだけど……。うざくない?」
「翼くんは?」
「まだなの……」
「でも流奈ぁ、相手は男なんだから気を付けなよ!」
「わかってるよ」
「早く帰りなぁ」
「うん、ごめんね」
「はいよ~!じゃね」
電話を切ると車が勢いよく近づいてきた。