。☆゜星空゜☆。
なんで……なんであたしなの?
どうして……。
涙が出たけど、あたしの上で男が腰を振っている姿を見て、涙さえ出なくなった。
そのとき、ピッチが鳴った。
翼からだって、すぐに気づいた。
コールが鳴りつづけているあいだ、あたしは唇を噛み締めていた。
ごめんね……、翼。
本当にごめんね。
ただ心の中で繰りかえしていた。
あたしは結局、3人にまわされたーーー。
アツシは言ったんだ。
あたしの目を見て「流奈ごめん」って。
あたしは「気持ちよかった?」って笑った。
3人はあたしをびっくりした目で見ていた。
しょせんこれがあたしの歩んできた結果。
もうはい上がれない、あたしの犯してきた道……。
本当は怖かったんだ。
すごく怖くて、いまでも思い出すだけであのときの恐怖がよみがえる。
自分の歩んできた過去をはじめて後悔した。
憎かった。
殺してやりたかった。
一瞬であたしから幸せを奪っていったアイツらを殺してやりたかった。
でも、どんなことをしても時間は戻らない。
純粋になれたあたしの心も、翼との幸せな日々も、もう戻っては来ないんだ……。
しょせん、ぜんぶ自分の歩んできた道のせい。
愛される価値のない女なんだ。
あたしはなにもなかったように服を着た。
そしてなにもなかったように車を降りた。
車が停まってた場所は、ヤツらが雄也にボコボコにされた場所だった。
あたしはひたすら自分の家に向かって歩いた。
頭ん中が真っ白でなにも考えたくなかった。
ただ、もう二度と翼のところには戻れない……。
そう思った。