リンゴアメとキミ
今日は確か…午前中で授業が終わるんだったな…。
トーストをかじりながらそんなことを思い出した
リンゴ飴どっかで探さなきゃだし。
学校帰りにアチコチ行って探してみるか…。
瑠雨に先に帰ってもらうか俺が先に帰るかしないとな…。
はぁ…今日は瑠雨と帰れねぇのか(泣)
そう残念な気持ちになっていると
トーストの残りはあと一口分になっていた。
その最後の一口をパクッと口に入れて
手についてるパンの粉を皿の上ではたく。
真っ白だった皿には
パンを食べた際にこぼれてしまったパンの粉がたくさん…。
そんなことは気にせずに椅子から立ち上がり
流し台に皿を持っていく
その後部屋に行って
ブレザーの制服に着替え
鏡の前で制服のネクタイを締める
ちょうどそのとき
「春輝~!!瑠雨ちゃん来たわよ~!!」
下から俺を呼ぶ母さんの声
えっ!?瑠雨が!?
かなり驚いた俺だけど
『わかった!!』
それだけ返事を返した