リンゴアメとキミ
ガチャッ
勢いよくドアが開いた
ガバッ
『瑠‥雨…?』
勢いよく瑠雨が抱きついてきた…。
とりあえず
瑠雨の背中に手を回し
俺も瑠雨を抱きしめる
『どうしたんだ?』
髪を撫でながら優しく問いかける。
「…かったょ…」
聞こえてきたのは消えてしまいそうな程
小さな呟きのような声
瑠雨は俺の腕の中で震えていた…。
『ん?なんて?』
瑠雨の言葉が聞きとれなかった俺は
悪いと思いつつも聞き返す。
「さ…寂しかったょ‥ヒック‥ックあっ会い…ックたかったょ…ック」
顔を上げて俺を見上げてそう言った瑠雨は泣いていた…
ズキッと胸に痛みが走った。
その痛みは罪悪感だった。