リンゴアメとキミ

『ごめんな?瑠雨…俺寂しい思い…さしてたんだよな?』

俺がそう言うと涙を流しながら頷いた。

『渡したいもんがあるんだ…。とりあえず部屋に上がらして?』

瑠雨の涙を拭ってやりながらそう声をかける。

「うん…。」

小さく返事をした瑠雨

でもその返事はちゃんと聞き取れた。

そして俺たちは

瑠雨の部屋に着くまで

特に何も話さなかった

先に部屋に入った瑠雨…。

後に続いて俺も入る。

そして瑠雨を後ろから

そっと優しく抱きしめた

『瑠雨…本当にごめん。不安にさせちまったよな?寂しかったよな。俺…マジで瑠雨が大好きだよ。』

「春‥輝…」

そう言って俺の腕に優しく触れた瑠雨…

その手は震えていた。

「信じていいの?信じても…大丈夫?」

そう言って瑠雨は顔を

後ろから抱きしめてる俺に向けると

不安げな瞳で俺を見つめてきた
< 40 / 52 >

この作品をシェア

pagetop