リンゴアメとキミ

そんな瑠雨に優しく笑いかけて

『あぁ。…ってか信じてくれないと困る。』

と言って瑠雨の肩に後ろから額を乗せた。

甘えるように…。

「春輝…私…信じるよ。春輝が今までなんで私に連絡くれなかったのか教えてくれたら…。」

そう言った瑠雨はもう泣き止んでいた。

瑠雨の肩から額を離す

すると瑠雨が体ごと後ろに回して

俺と向き合う体制になった。

「なんでか理由…教えてくれるよね?」

真っ直ぐに俺を見つめて言う瑠雨。

『当たり前だろ?元々教えるつもりだったし。』

隠すことなんか何もない

後ろめたいことも

やましいことも何もない
だから

この日が来たら言おうと思ってた。

りんご飴を作ってたって

毎日毎日。

今日のために。

ホワイトデーのために。
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