リンゴアメとキミ
「春輝…コレ…?」
受け取ったりんご飴をまじまじと見つめて
りんご飴と俺を交互に見ながら
驚きが隠せないような顔で口を開く。
「本当に…春輝が自分で作ったの?」
信じられないとでも言いたげな顔をしている。
そんな瑠雨に
『あぁ。』
それだけ言って頷く。
「どっかで買った…とかじゃないの?」
『どっかって…どこで買うんだよ(笑)今の時期りんご飴なんて売ってねぇよ?少なくともこの辺りにはな!!』
「でも…」
『瑠雨…さっき俺話しただろ?りんご飴作ったって…。自分で。』
「うん…じゃあ本当なんだ…」
『信じてくれないの?』
俺がそう問いかけると
「ううん!!まさか!信じる、信じるよ!」
慌てて首を大きく横に振って否定する瑠雨…