リンゴアメとキミ

『それでさ…ホワイトデーのお返し何が良い?』

だいぶ意識がハッキリしてきた様子の瑠雨…

「ん~とね。」

視線を宙へさまよわせながら何やら考えてるみたいだ。

マシュマロかクッキーかキャンディだろうな。

勝手にそう予想を立てていると

「リンゴアメ!!」

目をキラキラさせてそう言った。

は?リンゴアメ?

って…まさか…あの

祭りとかのときに売ってある?

まさかな。

『瑠雨…リンゴ味のキャンディのことか?』

俺がそう聞くと

首をブンブンと大きく振って否定した。

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