リンゴアメとキミ
「違うよ!!お祭りとかで屋台出して売ってあるリンゴアメ!!」
そうハッキリ言う瑠雨…
やっぱりな…。
『瑠雨…それ本気か?』
俺がそう問いかけると
「ダメ…かな?」
眉を下げて申し訳なさそうに言う瑠雨…。
うっ…
『ぃっ…いいよ!!いいよ!!全然おっけー!!』
そう明るく言うと
「本当に!?」
とパァ~ッと笑顔になった瑠雨…。
『あぁ!!大丈夫だ!!』
多分な…
「やったぁ♪私、去年の夏祭りのときリンゴアメ食べれなかったんだよね。だからずーっと食べたかったんだ♪」
そんなにか!?
驚いて目を大きく開く俺
「さっきもね~春輝に寄りかかって寝てたでしょ?そのとき夢にリンゴアメ出てきてね~余計に食べたくなっちゃったんだ♪」
そんな俺にかまわず語り続ける瑠雨…。