リンゴアメとキミ

「違うよ!!お祭りとかで屋台出して売ってあるリンゴアメ!!」

そうハッキリ言う瑠雨…

やっぱりな…。

『瑠雨…それ本気か?』

俺がそう問いかけると

「ダメ…かな?」

眉を下げて申し訳なさそうに言う瑠雨…。

うっ…

『ぃっ…いいよ!!いいよ!!全然おっけー!!』

そう明るく言うと

「本当に!?」

とパァ~ッと笑顔になった瑠雨…。

『あぁ!!大丈夫だ!!』

多分な…

「やったぁ♪私、去年の夏祭りのときリンゴアメ食べれなかったんだよね。だからずーっと食べたかったんだ♪」

そんなにか!?

驚いて目を大きく開く俺

「さっきもね~春輝に寄りかかって寝てたでしょ?そのとき夢にリンゴアメ出てきてね~余計に食べたくなっちゃったんだ♪」

そんな俺にかまわず語り続ける瑠雨…。

< 6 / 52 >

この作品をシェア

pagetop