何様!?執事様!!


「どうされたのですか?」


流れる涙を優しくハンカチで拭き取る。



本当は抱きしめたい。



私の腕に抱き寄せて、頭を撫でてあげたい。



そう思いながらも、表に出ないように感情を抑えこむ。



「トータス…あたし もう嫌・・・」



弱々しく小さな声でジュナは言った。




傍にいたトータスには、その言葉がはっきりと耳に伝わった。




トータスは驚き目を見開いた。




.
< 158 / 207 >

この作品をシェア

pagetop