何様!?執事様!!


トータスの目に映ったもの。



それはジュナの左手首から流れて落ちている真っ赤な血。



今までジュナの右側へ立っていたため、ジュナの身体で死角となり気付かなかったのだ。




先ほどジュナの言った言葉。



"トータス…あたし もう嫌・・・"




それは死を意味する言葉だった。




芝の緑色が赤に染まる。




オレンジ色の空でジュナの顔色も変えていた。



よく見てみるとジュナの顔色は血の気が引いたように真っ白い肌の色だった。




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