何様!?執事様!!


そのまま抱き上げ部屋へ駆け戻った。



ジュナをベッドに寝かせた頃には出血は止まっていた。



ジュナの体内の神族としての血液がそうさせたのだろう。



神続は自ら命を絶つことも出来ないのだ。



しかし、大量の血液をいっぺんに無くしたジュナの身体は悲鳴をあげていた。




身体は今だに冷たいまま。


唇は青紫色となり、周りを囲む白い肌がいっそう白く見えた。




心臓は動いていたとしても、意識がないのでは意味がない。



トータスは手首に包帯をまくと、膝を床につきひたすらジュナの手を握っていた。



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