何様!?執事様!!

貴女だけ…



「お嬢様、今日は良い天気ですよ」



ジュナを庭にあるベンチへ座らせる。



その隣にトータスも座り、自分の肩にジュナの頭を寄せた。




ジュナは何も言わず、トータスの肩に頭を預けた。




ジュナの甘い香りがトータスの鼻をかすめる。




「だいぶ痕もなくなってきましたね」



トータスはジュナの左手を優しく触れ、傷口を撫でた。



肉が盛り上がっていた手首も今では、うっすらと痕がついているだけ。



これも、神族だからだろう。



このぶんだと後数日には、元通り傷口はなくなる。




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