快楽の南国
た、社長が飛行機に乗っているではないか、トイレに向かって歩いて着てる、不味い事に俺は直ぐに見つかった、笑みを浮かべて近づいてきた、しかし、俺の隣を見た瞬間、鬼の形相に代わった、元店長がそこに座っていたからだ、殴りそうな勢いだ!マズい!社長は元店長に言った、お前はマニラから生きて帰れない!そう言ってトイレに向かった、ヤバい!何とかしなくては、あわててトイレに走り出した、不思議と前から社長に気に入られていた俺は必死で謝り、なんとか、帰国までは出だしをしないと約束させた、現地の運転手も約束通り貸してくれる!ひとまずホッとした、席に戻ると元店長は放心状態だった!パンチパーマだろう君は、シャキッとしろよ!と思ったが一応先輩なので、内容を説明し彼も少しはホッとしたかんじだ。なんか心配な初海外だ!ふと周りを見ると、酔っ払いやスケベ雑誌を堂々と見てる奴、大声で女を買う店の話をしてる団体客そんな奴らばかりだ!フライトアテンダントは軽蔑の眼差しだが、ずっと日本で女性に縁がなかったような顔してる人ばかりだ、気持ちは多少だが理解出来た、隣で酔っ払い始めた元店長も、そんな奴だった!思わず一人笑いをしてしまった、毎日飛行機は飛んでいる、と言う事は毎日欲望飛行機が飛んでるんだ、すごいなぁ、俺は思った。人前でゲッフやおならを平気でしてる奴らばかりだ!その中の一人かよ!冗談じゃねえよ、カッコ悪い最悪!と思った。ほんの少しだけいるサラリーマンみたいな奴らを見ると、フライトアテンダントに対して、随分横柄な態度で話してる!なんだよ!こいつらも大差ないじゃん!段々気分が落ち込んだ飛行機は間もなくマニラに着く。
< 3 / 49 >

この作品をシェア

pagetop